普段は、お子さんとお母さんとの関係やいじめについてお話していますが、今日は、違う切り口でかなり辛口でお話しますのでご容赦ください。

最近、やたら「一般社団法人◯◯協会」というものが目につきます。

コーチング、カウンセリング、セラピーだけに留まらず、スピリチュアルなどでも「協会」と名付けた団体を立ち上げている人が多くいらっしゃいます。

さらに、「◯◯コーチ」「◯◯カウンセラー」「◯◯セラピスト」という資格を作り、講座を募集している広告や投稿を数多く見かけます。

私は、協会や資格がある事自体を批判しているわけではありません。

本当に役立つものであれば素晴らしいでしょう。

しかし、こうして作られた多くの協会や資格は、本当に役に立つものなのかどうかさえ分かりません。

それでも、多くの人は何十万という高額なお金を支払い、時間を無駄にしていることは、甚だ残念と言わざるを得ません。

協会ビジネスと資格商法は切っても切れない関係

「協会ビジネス」と聞いてもピンと来ない人もいらっしゃるでしょう。

例えば「◯◯協会認定◯◯コーチ」という資格を作り、その資格について学ぶために行われる講座や資格認定試験、そして、資格取得後の更新料など、受講者に継続的にお金を払ってもらうビジネスモデルです。

つまり、協会ビジネスには、「資格」がつきものです。

端的に言えば、お茶やお花の「家元」制度です。

一見「◯◯協会認定」と言えば聞こえがいいかもしれません。

しかし、どこの馬の骨ともわからない協会が発行する資格など、一体誰が知っているでしょうか。

そんな資格を持っていると言われても、その道のプロとして信頼できるかどうかなんて分かりません。

一般社会に活躍の場などない

心理系で一番有名な資格であろう臨床心理士であっても、医療機関での求人は少なく、個人で開業したとしても資格取得までの臨床経験があまりにも少なく、プロといえるかどうか甚だ疑問です。

勿論、研究熱心に頑張っている方もいらっしゃるでしょうか、そういう方の割合は決して多いとはいえないのが現実です。

臨床心理士であってもそんな状況なのに、一個人が立ち上げた協会の資格など一般社会では求められていません。

そんな資格を取ることに意味などあるのでしょうか。

ですが、コミュニティという狭い世界だけを見ていると、あたかもその資格が素晴らしく見えてしまうのですから厄介です。

その資格が知られているのは、あくまでもそのコミュニティの中でだけで、一般の人にその資格のことを話したところで「?」となるのが関の山です。

そんな資格を「資格」と呼べるのでしょうか。

協会ビジネスはトップだけが儲かる仕組み

その資格は、コミュニティの中だけでしか通用しないのですから、顧客となりうる人は必然的に限られます。

それでも、トップの人は声高に叫び続けます。

「この資格は、本当に価値のあるものであり、一生モノの資格です」

そして、コミュニティに資格を売り続けます。

でも、よく考えてみてください。

コミュニティの規模はどんなに多く見積もっても100人規模にするのが限界です。

それ以上になると統制が取れなくなり、組織として成り立ちにくくなります。

一見会員数が多いように見えても、実際にそのコミュニティで発動しているのは1割程度です。その他の人は登録しているだけで何ら活動をしていない幽霊会員です。

つまり、サービスを受ける側の人が限られるのですから、サービスを提供する人が増えれば増えるほど、ビジネスとして成り立たなくなる時期が早まります。

最終的に儲かったのは、資格を売ったトップの人間だけです。

これって、何かに似ていませんか。

そうです。ネットワークビジネスです。

私は、ネットワークビジネスは、日本では一般的にならないと確信しています。

なぜなら、日本人は、人脈や信用をお金に変えるという発想自体に嫌悪感を感じる民族だからです。

だから、こうした協会ビジネスや資格商法からは一日も早く足を洗ったほうがいいと私は考えています。