(2018年5月22日更新)

近年では、コミュニティの大切さが再び注目を集め始めています。

以前は、「向こう三軒両隣」というくらい、他人であったとしてもお互いに助け合い、何かあれば声を掛け合うという関係性がありました。

しかし、核家族化が進み、家族の中だけでなくご近所付き合いというものが次第に無くなり、隣に誰が住んでいるのかさえわからない、という現状があります。

社会学的に見れば、地域の共同体というものが機能しなくなってしまいました

そのため、意識的に人が集まる場を設けて互いに支え合う仕組みとしてのコミュニティが注目されています。

コミュニティをビジネスという観点から見るとどうでしょうか。

共感できる人たちが集まり、互いのビジネスを支え合いながら、世の中に価値ある商品・サービスを提供していく、その中で一体感が高まる。

コミュニティを利用したビジネスとして、ネットワークビジネスが注目された時期もありました。

しかし、既存のネットワークビジネスは成果にこだわるあまり、人間関係を壊してしまうことがほとんどでした。

人間関係を創り上げていく大前提を忘れていたからです。

コミュニティに「理念」はあるのか?

ネットワークビジネスは、システムとしてはとても良く出来ています。

自分の紹介で入会した人が購入した額の数%が収入として還元され、その枝葉が広がることである程度の不労所得を得ることができる。

でも、そこにある「理念」は何でしょうか?

多くのネットワークビジネスは、言葉こそ違えど

「人と環境の未来に貢献する」

ことを理念として掲げています。

しかし、人と環境に貢献する方法は他にいくらでもあります。

私は、自分自身と向き合う方法をお伝えすることで、多くの人が困難を乗り越えられる心の強さを持ち、カウンセラーなどが要らない世界を目指しています。

それが私の貢献する方法です。

身近な人が困っているときに、手を差し伸べてあげることも立派な「人への貢献」であるはずです。

そうした身近にできることを放っておいて、大上段に

「人と環境の未来に貢献する」

と言われても、疑わしく思われてしまうことは当然です。

商品やサービスが利用されるのは、あくまでも互いの人間関係が良好に保たれている中で

「あの人の使っているものなら良いものだろう」

という「信頼」によって成り立つ、単なる「結果」でしかありません。

その「信頼」を履き違えてしまうから、大きな問題になってしまいます。

理念なきコミュニティは崩壊する

理念に共感した人達によって作られるコミュニティは、最初に集まってくれた20人、30人が核となります。

主宰者が理念通りの言動をしていれば、その核となる人達はコミュニティの素晴らしさを内外に伝えようと懸命になり、コミュニティへ参加する人も増えていきます。

その結果、コミュニティの外から新しい風を起こしてくれる人材が参加してくれるようになり、コミュニティの価値が高まっていきます。

ただし、一人の人が持つ繋がりの中で、理念に共感できる意識の高い人はそういるものではありません。

一人いるかいないか、どんなに多くてもせいぜい2,3人ではないでしょうか。

つまり、20人、30人の核となる人達が、自分と同レベルの意識の高い知り合いをコミュニティに紹介した場合でも、おそらく70〜80人にまでしか増やせません。

それ以上に大きくしようと思えば、核となる人達を増やす以外に道はありません。

常識的に考えて、質を保ったまま200人、300人のコミュニティを作ることは至難の業です。

コミュニティづくりで失敗してしまう人の多くが、ここで「理念を捨てて人集めに走る」ことをしてしまいます。

300人、1000人、1万人、10万人、数だけを目標にしてしまい、それまでに集まった人のリストを「エサ」にして人を呼び集めてしまうことをやってしまいます。

これを核となる人達が聞いたらどう思うでしょうか?

そこからコミュニティの崩壊が始まるのです。