セルフセラピー・カード1番目のカードは「怖れ」です。

「怖れ」というと、なにか怖いもの、幽霊や怪物など非人間的な、この世には存在しない何かを見たときに感じる感情であると思われていることでしょう。

あなたはどうですか?

ただ、「怖れ」というのは、私たちが感じることも多い感情であり、だからこそ向き合うことの難しい感情であることも、また事実であるということができます。

イラストが意味するもの

カードに書かれているイラストを見ていただくと、窓のない部屋の中に男性と猫がいます。いつもと違うのは、猫の影が怪物のように暗く大きく映し出されています。

本当は、目の前に小さなかわいい猫がいるはずなのに、あなたの目には壁に映し出された怪物のような影しか見えていません。

一歩歩みだしさえすれば、可愛い猫に触れることができるのに、猫を抱き上げて可愛がってあげることができるのに、あなたにはできません。

なぜなら、あなたは、目の前にいるのが怪物だと思いこんでしまったため、怪物からどの様にしたら逃れることができるのか、ということしか考えられないからです。

目の前にいるのは、怪物ではなく可愛い猫であることに気づかなければ、いつまでも暗い部屋の中で怪物に怯える日々が続くことになってしまいます。

あなたの抱えている課題

このカードを引いたとき、あなたが一歩前に踏み出すことをためらい、状況が悪くなっていくことを示しています。

例えば、あなたの目の前に境界線があって、境界線を一歩前に進むとあなたが望む世界が広がっています。

しかし、あなたは、一歩踏み出すことにためらったままで、境界線の前で立ち止まっています。

「境界線」の向こう側の世界

仕事であれば、今の仕事よりやりがいのある仕事のできる会社から転職のおフォーがあった。あるいは、先に独立した知り合いから、一緒に仕事をしようと誘われている。

男女関係であれば、自分の憧れていた異性からプライベートなお誘いを受けた。あるいは、友達から自分の理想に近い素敵な異性を紹介された。

親子関係であれば、今まで無気力で反抗的だったお子さんが、自分でやりたいことを見つけて、あなたにサポートを頼むようになった。

あなたにとって、今までならば考えられないような素晴らしい状況が訪れています。

ところが、そんな状況が自分に訪れようとしていることを信じられないあなたは、一歩前に踏み出すことをためらっています。そして、素晴らしい状況が訪れることを、自ら捨ててしまいます。

課題を乗り越えるために

あなたが「境界線」を越えられないのは何故でしょうか?

あなたを「境界線」の前で怖気づかせるものは何でしょうか?

今は思い出せないかもしれませんが、同じような「怖れ」を感じたことがきっとあるはずです。同じような状況になったことがあるはずです。

一度だけではないにもかかわらず、思い出せずに同じことを繰り返してしまうのは何故でしょうか?

それは、あなたが「怖れ」を感じているということに気づいておらず、無意識に周りの状況のせいにして、あきらめてきたからです。

私たちは、自分が経験したことに対して「危険」を感じるようになっています。それは、太古の昔、環境の変化に敏感でいなければ生き残ることができなかった時代があり、その名残であるということができます。

しかし、現代は、余程のことがない限り、事件や事故などの災害に合う確率は極めて低いものとなっており、日常生活を送る上では心配することはありません。

そんな時代の中にあって、「怖れ」を感じるのは、ひとえにあなた自身の心の中の問題であるということができます。

あなたがなぜ「怖れ」を感じているのか、自分の言葉で表現することができますか?

言葉にできず、未だにもやもやした心の状態であるならば、あなたの心のなかに「怖れ」を生じさせているあの「事実」と向き合うべきときが来ています。

もしかしたら、後になって

「なぜ、私はあの時のことを今までこんなにも怖れてしまったのか」

と思うほど、あなたにとって本当は些細なことだったのかもしれません。今のあなたであれば、十分乗り越えられることだったのかもしれません。

ですが、今のあなたは違います。「怖れ」の正体が何なのか掴むことができずに、戸惑っている状態です。

今が、向き合うべきときです。