最近はあまりメディアに取り上げられていませんが、ひきこもり・ニートの問題は、今なお社会にくすぶっている大きな問題の一つです。

小学校・中学校時代にイジメに会って以来、人付き合いが怖くなってしまいひきこもると言うケースが一般的であるように思われています。

もちろん、それも重要な問題ですが、それ以上に深刻なのが中高年の引きこもりです。

思春期や青年期から立ち直ることができれば、人生をやり直すチャンスは豊富にあります。

ところが、中高年になってもひきこもった状態が続くと、社会復帰は困難になっていくという現実があります。

「無力感」「自己否定」に陥った中高年

以下は私の想像ですが、時代背景を考えるとこう考えるのが自然です。

40代・50代の人の多くは、高度経済成長期の終盤からバブル経済が弾ける前までに生まれた谷間の世代で、サラリーマンになることが当然であるかのような価値観のもとで成長しました。

会社で働くことが当然であるので、会社から落ちこぼれるということは想像出来ません。

ところが、会社という小さな世界の中で一旦足場を失ってしまうと、人間関係を保っていくことがこの上なく困難になっていきます。

ある程度は、本人の気質による問題もあるのかもしれません。

会社という組織の中での人付き合いに辟易してしまい、安易に退職することを選んでしまいます。

「上司や同僚が気に入らなかったら辞めてしまえばいい」

という考えが浮かんだとしても不思議ではありません。

20代・30代の前半であれば、その考え方でも通用したのかもしれませんが、世の中はそんなに甘くはありません。

自主退職を何度も繰り返している人は、次第に「社会不適応者」とみなされるようになってしまいます。

30代も後半を超えてくると、就職先も見つからなくなり無力感を感じるとともに、自分自身の存在を否定したくなります。

かといって自ら命を絶つこともできず、自分の殻に引きこもってしまい社会とのつながりを断つことを選んでしまうのです。

これ以上傷つかないために。

まずは「居場所」があるということを示す

こうした中高年の社会復帰は容易なことではありません。

よく言われるように、年齢を重ねるにつれて考え方が柔軟性を失っていき「現状維持」を選ぼうとします。

しかし、世の中でいう「現状維持」とは、心の世界でいえば「緩やかな退廃」を意味することと同じです。

私たちは経験をすることによって、いくつになっても成長することができる生き物です。少なくとも私はそう考えています。

つまり、「経験」が、世の中に自分の居場所があるという経験をすることが大切になってきます。

特に男性は「自分が役に立っている」ということを重要視します。

自分が役に立てる場所があることを知る、自分がいることを喜んでくれる人がいる、ただそこにいるだけで安心できる、そんな空間の雰囲気を感じることが大切になってきます。

そこから「自分」を取り戻していくのです。

自立した人生を生きるために

そして、ここからが大切です。

中高年ともなると一般企業への正社員としての再就職は非常に難しくなります。年齢的に「伸びしろ」がなく会社の体制に馴染むことが難しいからです。

となると、残される道は自分でビジネスをしていくという道です。

一昔前であれば、「商売をする」ということのハードルはとても高いものでした。会社を起こすにも資金が要り、会社を継続させるにも資金がいるという時代でした。

しかし、現代はインターネットが発達してオンライン上でかなりのことが出来るようになっています。

また、「ビジネス」と言っても、商品やサービスを売ることだけにとどまらない多様なビジネスの方法があります。

その中から実践していく中で、自分に合ったビジネスの形態を確立していくことができる時代です。

世間に唾を吐き文句を言っているだけでは何も変わりません。

自分自身の手で将来を切り開き、自分自身の手で自分に合った幸せの形を創り上げていくことをしっかりと見据えていく必要があります。

あなた自身の自立した人生のために。