歌手・女優の小泉今日子さんが、事務所から独立するとともに、俳優の豊原功補さんとの不倫関係を認める内容の発表を公にしました。

往年のアイドルが、このようなことになるとはとても残念なことです。

不倫に関する報道は、これまでも繰り返し為されてきたことですが、当事者の倫理観を問うものばかりであり、不倫をされてしまった側の配偶者やお子さんに対する配慮という視点がありません。

特に、夫婦関係に修復不可能な亀裂が入ったのを目の当たりにしてしまった、お子さんの心はどうなるのでしょうか。年齢が低ければ低いほど、その影響力は大きくなります。

お互いの恋愛感情ばかりに目が向いて、周囲の人達が抱くであろう思いに気づくことのできなかった、気づいていても見て見ぬふりをしてしまったことは、本当に残念なことです。

そして、インターネットやSNSの普及・発展に伴い、情報発信の仕方に危惧を覚えざるを得ません。

不倫を自ら発信すれば「正当化」されるのか

近年「カミングアウト」することを、自らの立場を強化するために使う人達がいます。

自らカミングアウトすることで、同じ嗜好を持つ人たちからは「よくやってくれた」「思いを代弁してくれた」と英雄的に扱われ、マスメディアもこぞって取り上げてタレントのように扱います。

また、そうした嗜好を持つ人たちは、こぞって自分たちの「権利」ばかりを主張します。

しかし、忘れてならないのは、権利には必ず「義務」と「責任」が伴い、表裏一体の関係にあるということです。

今回の小泉今日子さんの場合に限りませんが、有名芸能人は一般の人に対して「ロールモデル」となる蓋然性が高いということをどれだけ意識しているのでしょうか。

芸能人に、しかも一時代を築いたアイドルとなったのであれば、望むと望まないとにかかわらず、一挙手一投足が世間から注目を集める対象になることをわかっていたはずです。

「有名になる」というのは、そういうことです。

厳しいことを申し上げるようですが、有名になるために自らの「プライバシー」を度外視していたにもかかわらず、一旦有名になったら「プライバシー」を守れというのは、矛盾も甚だしい行いです。

仮に、自らの行為を「正当化」するために不倫を公にしたのであれば、それを知られたくなかった相手の配偶者やお子さんのプライバシーを踏みにじってしまうことになります。

お子さんの「男女・夫婦関係」像に対する深刻な影響

お子さんが、生まれてから目にする一番小さな世界は「お父さんとお母さん」です。

成長するに従ってお子さんの活動領域は広がっていきますが、人間関係の根本的な基礎は「両親」であることに変わりはありません。

その両親の関係が日を追って悪くなっていくのを見守る子どもの気持ちを、考えたことはあるでしょうか。

互いを尊重せずに悪口を平気で言うようになる、あるいは関係が冷めきって家族でいても会話をする回数が目に見えて減っていく、子どもにとってこれほど辛いことはありません。

こうした毎日の出来事が、パートナーシップに対する子どもの価値観を歪めていくことになります。

パートナーシップを持つことが怖くなり、異性へアプローチすることをためらう

パートナーシップ自体を汚れたものだと思い、異性に対する興味を失う

いずれであったとしても、両親が見せるパートナーシップの形は子供の将来に多大な影響を与えています。

仮に、配偶者以外に恋愛感情を持つ異性が現れたとしても、その人との関係をどのようにするのかを決めるのかあなたですから、私はどうこういう筋合いのものではありません。

ただし、あなたにお子さんがいるのであれば、その恋愛感情を優先したときの影響力を考えるくらいの想像力は持っていてほしいものです。

それが大人ではありませんか?