先日、会社員の知り合いと話をしていたときのこと。

彼は、「起業をするために動いてきたけど、親の介護もあるし、自分もどうしていきたいのかが見えなくて迷子になっている」

と話してくれました。

彼と知り合ったのは、数年前、起業を目指す人のために受けた講座においてでした。

彼とは時期が少しずれていて一緒に学んだわけではありませんが、同じ講座に参加していたことをお互いに知って以来、時折情報交換をしています。

話をしていて気づいたのは

「じぶんが会社員としてやってきたことを、ちゃんと把握できていないのでは」

「会社で学んだスキルや業務をしてきた経験に価値が有ることを知らないのではないか」

ということでした。

資格があるから、特別な環境にあるから「スキル」ではない

新入社員として会社にはいると、まず研修を受けてその会社の文化や必要な知識を叩き込まれます。

その後、配属された先で業務をこなしながら経験と積んでいくと、さらに入社年数等に合わせた研修を受けることになります。

人事部などが自主的に企画することもありますが、外部から講師を呼んできて研修を受けさせられることも多くあります。

実は、これらの研修に、一人あたり結構な金額がかかっていることはあまり知られていません。

10年戦士、20年戦士になると、会社がその一人のために費やした金額は、少なくとも数百万円になるでしょう。

そんな高い金額、個人で払うことは難しい金額です。

会社という大きな組織であるからこそ払える金額ですし、会社として研修を依頼することで金額的なメリットもでてきます。

そうした数々の研修を受けて業務をしているのですから、一般の人とは異なったスキル・経験を持っているのが当然のはずです。

しかし、会社という環境にいるのがあまりにも当然になっているために、自分自身のしてきたことを振り返ろうともしません。

振り返りもしないで「起業のネタになることはないんです」と言ってしまうのですから、これほどもったいないことはありません。

自分自身と向き合い、振り返ることの大切さ

彼も、よく話を聞いてみると、会社員として業務を遂行するための独特なスキルを持っていました。

それは、業界の特殊性もあるかもしれませんが、素晴らしいスキルだと私は思いました。

彼はコーチングを勉強していたこともあり、管理職やプロジェクトリーダー向けのコーチングをサービスとして提供してみてはと提案したんです。

ですが、彼にはいまいちピンときていなかったようです。

彼が、未だに「起業家」ではなく「会社員」として物事を見てしまっていることが、彼の反応からわかりました。

彼には、自分自身と向き合い、振り返ることが必要かもしれません。

おそらく、世の中には彼と同じような思いでいる人が大勢いるかもしれません。

もう動くときです。

動かないのは、あまりにももったいなさ過ぎます。

「一歩」を踏み出してみましょう。