心理カウンセリングをしていると必ずお聴きするテーマと言えば「恋愛・夫婦問題」

経験的に、ご相談の約半数は恋愛や夫婦問題に関するお話です。

それもそのはずです。

人間関係において、最も心の距離が近くなるのが「男女関係」であるといえるでしょう。

お互いの思いが通じ合って、相手とお付き合いすることになったあなた。

おそらく、「天にも昇る気持ち」とはこういうことだと実感していることでしょう。

二人でいること自体が楽しく、何をされても許せてしまうほど愛に満ちている。

それは、とても素敵な体験です。

「こんな時間が長く続いてほしい」

「二人でいるのがあまりにも楽しく、離れて元の生活に戻るのが惜しい」

と思うのも何ら不思議な事ではありません。

しかし、そんな時期にいるあなただからこそ、心に留めておいていただきたいことがあります。

お互いの「素」が表れるときは必ず来る

お付き合いをし始めた頃は、お互いに身なりや言葉遣いにも気を配っています。

「付き合い始めた頃の『イメージ』を崩したくない」

「相手に嫌われるようなことはしたくない」

という思いが強く働くからです。

しかし、毎月、毎週、人によっては毎日ということもあるでしょう、顔を合わせる回数を重ねていくとどうなるでしょう。

お互いの存在が「日常」に溶け込み始め、隣りにいることが「当たり前」になります。

そうなると、今まで保っていた「よそ行きの仮面」がはがれ始めます。

お互いの「素」の部分が、少しずつ顔を出し始めます。

「どうして連絡がいつも遅いの!」

「連絡できないときがあることくらい、お前も分かるだろ!」

とケンカを始めてしまいます。

お互いに気づいていないのですが、そのケンカは、お互いの考え方に「ズレ」があることに初めて気づいたことを示しています。

その「ズレ」は付き合ってからできたもの?

ケンカをしている時はお互いヒステリックになっていますから

「相手が悪いに決まってる」

「付き合ってから相手が変わってしまった」

そう思ってしまいます。

しかし、ヒステリックになっている時に出たあなたの思いは真実でしょうか?

誰しも、怒りにまかせて言葉が出てしまい、後で後悔することがたくさんあります。

そこで、ひとつ考えていただきたいのです。

「あなたの感じている『ズレ』は、付き合い始めてからのものなのか?」

そうです。

その「ズレ」は、付き合い始めてからできたわけではありません。

もともと、違う場所、違う家族の中で育ち、全く違う経験をしてきた二人ですから、考え方が違って当たり前です。

では、お互いの「ズレ」について、そこまでヒステリックになってしまうのでしょうか?

それは、相手に対する「期待」があるからです。

付き合い始めてから、相手への期待が否が応でも大きくなっています。

その大きさの分だけ、落胆も大きくなるからこそ「ズレ」を大きく感じてしまいます。

相手に「期待」するのではなく自分から

ズレが生じ始めると、私たちはこう思いがちです。

「どうして俺の(私の)言うとおりにしてくれないんだ(してくれないの)」

そして、相手に対して、自分のやり方に従うよう求めるようになります。

しかし、相手を自分に従わせようとコントロールすると、二人の関係性が急激に悪くなっていきます。

今まで並んで歩いていたはずの二人の関係に、「主・従」を作ろうとするのですから。

二人の関係にヒビが入って当然です。

では、ヒビが入らないようにするためには、どうしたらいいのでしょうか?

それは、あなたが相手に対して何を「期待」しているのか、ちゃんと分かろうとすることです。

なぜ、相手に対して「期待」をしてしまうのか、その理由がわからないと同じことを繰り返してしまいます。

もしかしたら、あなたは、相手から自分の望むものを与えてほしかったから「期待」したのではありませんか?

あなたの望むものは何ですか?

「何かを買ってほしかったこと」「優しくしてほしかったこと」他にもたくさんあるかもしれません。

大切なのはここからです。

もし、「あなたの望むもの」が相手に対してできることであれば、まず、あなたがしてあげましょう。

関係性を変えていくためには、あなたから行動することが大切です。

あなたが、してほしかったことは一体何ですか?