私は、普段品川を中心に活動していますが、品川以外でも活動しているのでイベントなどに参加すると、必ず一人は「スピリチュアル」な方と出会います。

あるいは、スピリチュアルなものに興味のある方にも出会います。

私は、心理学だけでなく宗教やスピリチュアルについても学んできましたので、そうした方々とも話が合い、皆さんいろんなことを話してくださいます。

その中で必ずと言っていいほど出てくるのが「メンタルブロック」についてのお話です。

メンタルブロックって何?

この「メンタルブロック」

私なりに定義するならば、「潜在意識の中にある、人生に大きな影響を及ぼし、前に進むための妨げになっていること」とでもいうべきでしょうか。

とはいえ、心に関することは、実際に手にできるような目に見える「物」ではありません。

つまり「メンタルブロック」というものが現実に存在するわけではないことは、お分かりいただけるでしょうか?

心の変化は、その人の表情や態度、声の調子などに現れることはあります。

しかし、それが「メンタルブロック」が無くなったからなのかどうかを調べる方法は、今の段階ではありません。

そうです。

こういうことを言うと、スピリチュアルな方々からお叱りを受けることは百も承知ですが、「メンタルブロック」とは、私たちが単にイメージしたものでしかないのです。

スピリチュアル系の人々は、この「メンタルブロック」という言葉をよく使います。

しかし、それはあくまでも「その言葉を使うと誰でも上手く説明できる」という程度のものでしかありません。

「メンタルブロックが外れたからお金が入ってくるようになったんです!」

とあなたはおっしゃるかもしれません。

それが「思い込み」であることを、これから説明していきます。

経験し気づいてはじめて変われる

例えば、こんな話があります。

「お金に対するブロックがなければ、1万円札さえ破れます」

確かに、コインはもともと金属でしかなく、お札も特別な紙とインクを使って印刷しただけのものです。

それを国が「わが国のお金として使うことを認める」と言っているから、お金として使えるだけなので、一見当然のように思えるかもしれません。

でも、よく考えるとおかしな話です。

「お金は大切に使いましょう」

と親や社会から私たちは教わって来ました。

ですから、「コインを溶かす」とか「お札を破る」ということをやってみようと思う人はほとんどいません。

経験したことがないことに対して抵抗を感じるのは当然ですし、大切な物を壊すことに「怖れ」を感じるのは、人として当然です。

また、例えば、こんなことを言う人もいます。

「お金を『悪いもの』だと思っているメンタルブロックがあるからお金に恵まれないので、メンタルブロックを外せばお金に恵まれるようになります」

そして、相手に対してイメージワークをすることで「メンタルブロック」が外れたと断言してしまいます。

しかし、私たちはこの現実世界の中で生きています。

この現実世界の中で生きている限り、自らの体験から「気づき」を得ない限りは、自分の考え方や行動が改まることはありません。

たった1回のイメージワークで心を変えることは出来ません。

もしそんなことができるとしたら、世の中は一瞬にして変わっているはずです。

でも、スピリチュアルな人たちはこういうのでしょう。

「できないと思っているのも、あなたの心のなかにある『メンタルブロック』のせいです」

心について研鑽を積んだ者ほど言葉を慎む

先程も申し上げたとおり、私は、心について多くのことを学んできました。

その中には、当然、宗教的なことやスピリチュアルなことも含まれます。

お会いしたり、お話を伺ってきた中で、私の中に一つの確信があります。

「心について研鑽を積んだ人ほど、言葉を慎み、選んで使っている」

ということです。

「メンタルブロック」という言葉は、確かにイメージしやすい言葉です。

とても耳障りのいい言葉でもあります。だからこそ、多くのスピリチュアルな人が使うのでしょう。

しかし、心について研鑽を積んできた人は、ちゃんと具体的に指摘できます。

「あなたには、過去にこういう経験があって、その時にこう感じていたからこそ、今◯◯さんとの関係に投影されているのかもしれませんね」

というように。

私たちは、環境が変わっても自分自身が変わっていなければ同じパターンを繰り返すことがあります。

カウンセリングをしていれば、どのようなパターンを繰り返しているのかはちゃんと見えてきます。

ですから、「メンタルブロック」なんて言葉を使う必要がありません。

マジックワードを使うのは、その人が研鑽を積んでいない証拠です。

「何のために」稼ぎ、使うのかを明確にする

「お金がほしい」

それは、万人に共通した願いでもあります。

しかし、そういう人のほとんどは、こんなことしか言えません。

「だって、いい生活をしたいじゃないですか」

確かに、生活をする上でお金は必要です。

いい生活をするためには、それに見合うお金が必要です。

でも、「お金がほしい」理由として、それではあまりにも弱すぎます。

宝くじの当選した人の大半が、結局は自己破産する理由もここにあります。

「何のために」お金を稼ぐのですか?

「何のために」稼いだお金を使うのですか?

あなたがお金を使って叶えたいことは、それだけですか?

もっとあるはずです。

その理由が明確になったとき、はじめてお金があなたの味方をしてくれます。