私は普段から、小さなお子さんをお持ちのお母さんへ向けたメッセージを発信し続けています。

カウンセリングというと、恋愛や仕事についてのご相談を受けることが多いのは事実です。

もちろん、悩みについてのご相談ですから、喜んでお話しをお聞きしますし、クライアントさんが自分で答えを見つけられるように、自分自身と向き合うお手伝いをさせていただきます。

しかし、私は不思議に思うのです。

悩み続けて、もう自分では答えを出すこともできず、友人に相談しても、占いをしても答えが見つからず、どうにもならないと思ってから、カウンセリングを受ける人が多いのです。

私たちは、体の健康については

「あの食べ物に抗酸化作用があるようだから食べよう

「あの健康法がアンチエイジングに効果があるみたいだから始めよう」

というように、情報を聞きつけては時間とお金をかけて試してみて、効果がないと感じたら、また別のものを探して情報を集めています。

では、心の健康については、何をしていますか?

心の健康は子どもの頃から

あなたが小さい頃、親御さんはあなたの悩みを真剣に聞いてくれたでしょうか?

「ねえ、ねえ、お母さん!」

と、あなたが話を聞いてくれるように強くお願いしたとしても、あなたのお母さんは、

「はい、はい、後で聞いてあげるから、今はおとなしくしてちょうだい」

というように、お母さん自身の都合や周りの目を気にして、取り合ってくれなかったのではありませんか?

そのとき、小さかったあなたはどのように感じたか、今でも覚えていますか?それとも、もう忘れてしまったのでしょうか?

「もしも、あのとき、お母さんが悩みを聞いてくれたら、別の展開になっていたかもしれない」

と思ったことはありませんか?

どんな小さな悩みであっても、それを話すこともできないでいると、あなたの人生に大きな影響を及ぼし始めます。

あなたが「そんなことは忘れてしまいましたよ」と思っていたとしても、話せなかったときの思いは、あなたの心の片隅に置かれたままです。

「なぜそうしてしまったのか、今でもわからない」

と思うことがあるとしたら、それは、置き去りにされた思いがあなたの心の健康を害していたからだと考えるのが自然です。

心の健康は、子どもの頃からすでに害され始めているのです。

母として心の健康を考える

あなた自身の子供の頃を思い出したとき、心の健康は、いつも保たれていたわけではなかったのではありませんか?

感情的になって怒り出したり、ちょっとしたことで落ち込んだり、何もなかった日はなかったのではありませんか?

親となった今でも、引きずっていることもあるはずです。

「子どもには辛い思いをさせたくない」

親御さんたちに共通する思いです。

勘違いしていただきたくないのですが、傷つかないでいることが「心の健康」ではありません。

私たちは、生きていれば様々な困難にぶつかります。傷つかいことはないと言ったほうがいいかもしれません。

では、「心の健康」とは何か?

それは、傷つくことがあったとしても、それを乗り越え自分自身の糧にして成長していくことのできる「回復力」を手に入れることです。

これを「レジリエンス」ということもあります。

お子さんに「レジリエンス」を身につけさせたいのであれば、まずは親であるあなた自身が身につける必要があります。

あなたが示すことによってはじめて、お子さんも心の健康に重要さに気づくことができるようになります。

親であるあなたから始めましょう。