近年、日本にも浸透し始めているネットワークビジネス。

そのビジネスモデル自体は、特定商取引法上合法なものとされています。

しかし、その勧誘方法が巧妙で一見分かりにくいため、場合によっては彼らの言うことを信じ切って加入してしまう人もいます。

彼らは口々に言います

「こんな素晴らしい商品やシステムはない」

「権利収入が得られるから投資としても役に立つものです」

「私たちのところは、他とは違うシステムだから安心です」

そんな彼らの勧誘を私も体験してきたので、そのことについてお話していきます。

短時間のうちに個人情報を聞き出し「親密さ」を演出する

あるコミュニティで一度しかお話したことのない人から、いきなりFaebookのメッセージが来ました。

「名刺を整理していたら、やなぎさんの名刺を見つけて気になったのでメッセージしました。近いうちに会いませんか?」

40代半ばのちょっとハイテンションな女性であるだけで、別に悪い印象はなかったので

「いいですよ。日程を調整しましょうか」

と会うことに。

当日、話を始めると何かにつけて私の個人的な話を聞いてきます。短時間で関係性を構築するためには「自己開示させる」ことが大切なのは王道です。

私も馬鹿ではありませんから、2回目にあった人に個人情報をめったやたらに話すことはしません。

ブログで書いている程度のことをお話しました。

そうすると少しずつ相手が前のめりになってきます。

仕事や将来設計について話が及んだとき、まあ、要するに「お金」の話が出たとき、相手がこう切り出してきました。

「〇〇って知ってる?」

私は実際に聞いたことがなかったので

「いやぁ~、聞いたことないですね」

と言うと、相手は意を決したかのように

「実は・・・」

とあるネットワークビジネスについて説明をし始めました。

私は、2回目にあった話した人からネットワークビジネスを薦められ、「ああ、またか」と思いつつ、話の腰を折ってことをややこしくするのも面倒なことだと分かっていました。

なので、相手が「私の知り合いをご紹介したい」と言い出した時も

「いいですよ」

と話を受けると、相手は

「じゃあ明日はどうですか?」

と短兵急に事を進めようとしたので

「ちょっと待ってください、スケジュールを調べないと分からないので後で連絡します」

と今日になりました。

「これに出会ったから人生が変わった」わけではない

引き合わされた「知り合い」は、50代半ばの男性でとても気の弱そうな線の細い方でした。

彼は、ネットワークビジネスの商品やシステムを説明する前に、ご自身のことを語り始めました。

私は、商品やシステムのことなどどうでもよく、単純にその男性を見ていて「私の面談を受けたほうがいいのでは?」と思い始めていました。

約40分間商品やシステムのことを説明されました。

彼らは言います。

「私たちのシステムは他のネットワークビジネスがお手本にしているんです」

そう聞いたとき

「そこでお手本にされてもうれしいのかな・・・」

と思いつつ話を聞き、一通り説明が終わった後に私はこう切り出しました。

「では、今は何も悩むことはないんですか?」

するとその男性は

「自分に課した目標が高すぎたり、自分で自分にストレスをかけているということはありますかね」

と言ったので

「それって、まだ心に整理できていない部分があるんじゃないんですか?よかったら、私の面談を受けてみませんか?」

と私の行っている「こころの見取図」を作成する面談について説明しました。

まあ、あっさり断られましたが・・・

でも、彼らは全く気付いていないことが分かりました。

「変わったのは、自分が変わると決断したからであって、何かや誰かに出会ったからではない」

ということに。

彼らもまた、自分自身のことを認めていません。そんな人の紹介するものに共感してしまうのは同じ心の状態にいる人だけです。

だから、ネットワークビジネスはいつまでも受け入れられず、嫌われるのです。