「幸せになりたい」

誰しもが思う願いです。

書店に行けば幸せになるための方法論が様々な分野から出ていて、一概にスピリチュアルなものであるとは限りませんが、その方法論は多岐にわたっています。

「一体何をすれば幸せになれるんだ!?」と多くの人は迷ってしまい、次から次へと方法論を変えてみたものの思うような結果が出ないので、さらに特別なものを探して多くの時間とお金を浪費してしまいます。

近道を探したくなるのは何ら不思議なことではありませんが、その前に、知っておかなければならない大前提があることに、あなたは気づいているでしょうか。

距離が近ければ近いほど気づけないこと

恋人・夫婦・親子など、身近な存在であるからこそ私たちが気づけないことがあります。

それは、「条件付き」であるということです。

例えば、付き合いだしてから数ヶ月が経ち、お互いのことが分かり始めたカップルが1組いるとします。最初のうちは「あばたもえくぼ」のごとく、相手のどんなところも素敵に見えていましたが、そのうち

♀「都合が悪くなったんだったら、もっと早く言ってくれればよかったのに!」

♂「そんなこと言ったって、仕事で急なトラブルが起こったんだから連絡できなかったんだよ!」

と言い争いをする、よくある場面です。二人の言葉は喧嘩をしている時には当然の言葉遣いに思われるかもしれませんが、そこにはある言葉か隠れています。

♀「都合が悪くなったんだったら、もっと早く言ってくれればよかったのに(言ってくれたら許してあげたのに)」

♂「そんなこと言ったって、仕事で急なトラブルがおこったんだから連絡できなかったんだよ!(分かってくれたら謝るのに)」

どんな言葉なのかわかりますか?

そうです。

お互いに「言ってくれたら」「分かってくれたら」という【条件】が隠れています。

「◯◯してくれたら〜〜してあげるのに」

いつの間にか相手を「条件付き」で愛していることに気づいていません。

「無条件」であることの難しさ

「無償の愛」

とてもいい響きの言葉です。

しかし、それを体現することは多大な困難が伴います。その端的な例がマザー・テレサです。

彼女は最終的にノーベル平和賞を受賞しましたが、その過程では多くの人が伝えているように想像を遥かに超える困難がありました。

人は身勝手になろうと思えば、どこまでも身勝手になれます。彼女のことを誹謗中傷する人も数多くいたでしょう。時には妨害されることもあったかもしれません。

それらをすべて乗り越えるだけの「無償の愛」が彼女には備わっていました。彼女が「無条件」で有り続けたからこそ、支援する人が現れ、彼女の存在を認知する人も飛躍的に増え、ノーベル平和賞を受賞するまでに至りました。

カール・ロジャーズ博士は、クライアントのパーソナリティを変化させるための条件のひとつとして「無条件の肯定的配慮」を挙げています。

ただそれは、カウンセラーとクライアントとの関係性に限られません。

普段の人間関係においても、真の信頼関係を築くためには「無条件」であることが大切になってきます。それは覚悟も必要です。

あなたはその覚悟を持っていますか?