男女関係に関するご相談を受けるとき、必ずと言っていいほど話の入口になる話題があります。それは

「相手の言動が理解できない」

というものです。

例えば、「頼んでいたことをすぐに忘れてしまいやってくれない」「大切な場面になると私に全てを押し付ける」などなど・・・枚挙に暇がないほどです。

二人で生活するのですから、多少の摩擦は覚悟の上だったはずなのですが、いざ問題が起こってみると感情的になってしまうのは仕方のないことです。

テクニックに頼れば一時的には良くなるが・・・

巷で売られている心理テクニック本などを見ると、「こうすればあなたの意のままに人を動かすことができます」と言わんばかりに喧伝しています。

確かに、意図的に誘導すれば、一時的にはこちらの意に従ったことをしてくれるかもしれません。

ただし、誘導するためには相手にとって「快」あるいは「不快」なことを目の前に提示して、それを得るあるいは避けるために行動させることになります。

このやり方って、どこかで見たことはありませんか?

そうです。

親が自分の子供に対して、「躾」をしようと思ってやってしまっていることと同じです。

「終わったらおやつを挙げるから、勉強しましょうね」

つまり、あなたに「対価」をあげるから、私の言うことに従ってほしい、言葉悪く言えば「躾」ではなく「調教」です。

向こうに放り投げたおもちゃを取ってきた犬に、ご褒美としてお肉を一切れあげる。

一体どこが違うというのでしょうか?

相手に対して怒ることはとても簡単です。

「何やってんのよ!💢」「どうしてくれるんだよ!💢」

 

本当に伝えたいのは、その「怒り」なんでしょうか?

伝えたいことを伝えてこその「コミュニケーション」

もしかしたら、こんな思いを伝えたかったのではありませんか?

「あなたと一緒になれば、いつもお互い労り合って、苦労しなければならないときも一緒に乗り越えることができる、そう思って結婚した(一緒に生活することにした)はずなのに、あなたは最近自分の都合ばかりを言い立てて、私のことを御座なりにしているような気がしてならないの。そんな態度を見せられると、私があなたにとって一番重要な存在、一番愛しい存在ではないんじゃないかと、私自身をとても惨めに感じてしまうの。私はあなたのことをいつでも尊重して大切にしてきたつもりだし、そうできるよう心掛けてきた。でも、あなたのそっけない態度を繰り返し見せられるたび、私は悲しくて仕方ないの。本当はそうしたいわけじゃないけど、自分のしてきたことを全部放り投げたくなる。」

全部を一度に伝える必要はありません。

相手もそれを聴く準備ができていないこともあります。

大切なのは、怒りの下にある、あなたの本当の思いを誠実に伝えることです。「怒り」と一緒では決して相手には届きません。

なぜなら、「怒り」は「攻撃」だからです。人の防衛本能を刺激するので、すべての扉が閉ざされた状態になってしまいます。これでは、相手が余裕を持ってあなたに向き合うことができません。

そうして、あなたの本当の思いを伝えることが出来て、はじめて「コミュニケーション」と呼べるのです。

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