世間で話題になっていることの一つに、歌手の広瀬香美さんの独立騒動があります。

所属していた事務所から独立すると、突然ネット上で発表し、所属事務所とトラブルになっているということです。

報道には、必ず何らかのバイアスがかかっているので、全てを真実であるとして考えることはできません。

ただ、私が注目したのは、広瀬さんの言動が変わったきっかけが「自己啓発セミナー」である可能性が高いというところです。

私が知らないだけで、素晴らしい内容のセミナーをしているところもあるかもしれません。

しかし、私の知る限り、ほとんどの自己啓発セミナーは宗教まがいのものであるということができます。

他人に薦めるものではない

報道されていることが事実だということを前提にすると、広瀬香美さんは、自己啓発セミナーに通い、スタッフにも本を何冊も渡して感想文を書くように求めていたそうです。

自己啓発セミナーだけではありませんが、自分で望みもしないのに人から押し付けられたものが、本当にその人のためになることはありません。

どれだけ素晴らしい本であっても、読む人が自ら進んで吸収しようとしない限り、何の役にも立ちません。

宗教や自己啓発セミナーに傾倒している人たちは

「自分の信じるものは世界で一番素晴らしい」

と思い込むあまり、強引に、あるいは狡猾に人を誘い込むことがあります。

世の中を震撼させた地下鉄サリン事件を起こしたオウム真理教、彼らが用いた手法マインドコントロールは、今でも程度の差こそあれ用いられている手法です。

マインドコントロールというと大げさに聞こえるかもしれませんが、要するに

「どうしたら短時間で相手からの信頼を勝ち取るか」

に焦点が当てられているため、その手法は強引にならざるを得ないのです。

しかし、強引にならざるを得ないため、多くの人からの反発を招きます。そうすると、傾倒する人たちの中で

「自分たちさえ分かっていれば、一般の人がわかってくれなくてもいい」

という思考が生まれ、周囲の人たちも同調するようになります。そうして、傾倒する人たちの小さな「世界」が出来上がります。

自らその小さな世界に入りたい人であれば、その宗教や自己啓発セミナーは意味あるものになるでしょう。

ところが、世の中の多くの人たちは、こうした「陶酔」した人たちに対して嫌悪感を示すのが普通です。

宗教や自己啓発セミナーは、自らが求めていくものであって、他人に薦めるものではありません。

彼女の行く先は

自らの考えに固執して周囲をないがしろにしてしまった広瀬香美さんの行く先は、当然暗いものになると言わざるを得ません。

もちろん、それは報道が全て真実であるとした場合です。

よく言われることですが、信頼を築くのは長い時間がかかりますが、崩れるのはほんの一瞬のことです。

宗教や自己啓発セミナーは、本来自分自身を見つめ直すためのものであって、他人に広げることが目的ではありません。

しかし、現代では、自分自身を見つめ直すことは後回しにされ、ある個人、ある団体の教えを広めるため、自己の勢力の拡大が目的になっているところがあります。

本当に残念なことです。

自分が変わっていけば、自然と周りには人が集まるようになります。自分が変わり続けることを受け入れれば、あえて人を集めようとしなくても良いのです。

私がいつも申し上げているように、自分自身の心と向き合うことが、何よりもまずしなければならないことです。

それに気づけた人が、人生を変えることができるのです。