多くの方が昨日で御用納めとなり、今日からお休みとなっていることと思います。

中には「正月なんて関係ない」という方もいらっしゃるかもしれませんが、年末年始も働いている方には「お疲れ様です。」と申し上げます。

さて、先日「今年一年を振り返ってみましょう」ということをお話したかと思いますが、その後、今年一年を振り返った方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。

なぜ「振り返り」が大切なのかというと、今年起こった「出来事(事実)」とその時の「感情」をしっかりと認識することが、私の申し上げている「セルフ・セラピー」に繋がるからです。

多くの人は「事実」と「感情」を切り離せない

カウンセリングをしていると分かるのですが、クライアントさんのお話は大きく分けると2つに分かれます。

①「事実」

②「事実に紐付いた感情」

私がよくお話することですが、クライアントさんはご自身の「感情」について話しているつもりでも、その内容は単に事実を語っているだけということはかなりの割合で存在します。

年齢が上がっていくほど、そして女性より男性にその傾向が強く見られます。

もともと男性は自分の感情について話すことが得意ではないので、感情の起こった原因となる事実について説明しようとする傾向があります。

それは別に問題なのではありません。

問題なのは、「感情について話している」というご自身の認識と、「事実について話している」という現実とのギャップについて、全く認識できていないことです。

この「事実」と「感情」を切り離して認識することは「セルフ・セラピー」にとって、とても重要な事です。

「事実」と「感情」を切り離すと見えること

私が普段「セルフ・セラピー・カウンセリング」で行っていることは、まさにこの「事実」と「感情」の切り離しです。

カウンセリング自体は約1時間ですから、話す内容自体はある程度限られたものになります。それは、時間の関係上仕方のないことですが、大切なのはカウンセリング後の振り返りです。

私は、カウンセリングの内容を、「こころの見取図」として一枚の画用紙に箇条書きのようにして書き綴っていきます。そこで、「事実」と「感情」の切り離しが目に見える形で表れます。

そして、「こころの見取図」を見たときに何が起こるのか。

先程、「事実に紐付いた感情」と言いましたが、ここである感情に紐付いた別の事実が思い出されることがあります。カウンセリングで話したこととは別の出来事です。

感情はそれ単体では存在することが難しいものです。なぜなら、感情は、出来事を目撃したなどにより何らかの心理的衝撃を引き金にして起こるものだからです。

実体として切り離せないものであっても、文字として切り離すことにより、カウンセリングでは語られなかった別の事実が思い出され、それによってまた別の感情が湧き上がってくる、そのことが大切なのです。

湧き上がってきた別の感情についても向き合うこと、それが「セルフ・セラピー」に繋がります。だからこそ、振り返りは重要な意味があるのです。