セルフ・セラピー・カード、1番目のカードは「怖れ」です。

「怖れ」というと、ホラー映画などのように、人間以外の怪物に出会った時に感じる「恐怖」のことだと思う人が多いことでしょう。

しかし、「怖れ」は、普段にはない異常な場面だけで感じるものではありません。私たちの心の中にある「癖」がそうさせています。

私たちが「癖」を持つようになるのは、成長していく過程で経験する出来事、そしてそこで関わった人たちが大きく影響しているからです。

その人間関係に潜んでいる「罠」に嵌ったとき、私たちは自分自身で「癖」を創り上げてしまい、現在までそれを無意識に持ち続けることで悩み苦しんでいます。

その「罠」について、あなたにお伝えしていきます。

「怖れ」は外側にあるものか?

私たちが「怖れ」を抱く場面は、ある程度想像することできます。

小さいお子さんであれば学校行事の発表会など、学生であれば期末や入試などの試験やスポーツの大会など、社会人であれば就職の面接や社内のプレゼンなど、緊張して心臓がバクバクいってしまう場面は、たくさん存在します。

確かに、こんな場面では誰でも緊張し、「怖れ」を抱くことでしょう。

しかし、少数ではありますが、これらの場面でも全く緊張していない人もいます。

その人にとっては、どんなシチュエーションであろうが、そこに誰が居ようが関係ありません。大切なのは、自分が自分のやりたいように出来ているかどうかなのですから。

「緊張する場面だ」「怖くて仕方ない」

そう思っているのは、一体誰でしょうか?

そうです。

他の誰でもない、あなた自身です。

例えば、目の前にとても可愛い三毛猫がいます。とても可愛いはずなのに、三毛猫の影は、まるでライオンを何十倍にも大きくした怪物のように、あなたの目には写っているとします。

あなたは三毛猫の可愛さを見ればいいのに、近づき手を伸ばして可愛がってあげればいいのに、実体のない三毛猫の影ばかりを見てしまい、近づくことすらできません。手を伸ばせばあのふかふかな毛並みを触ることができるのに、手を伸ばすことすらできません。

そうしているうちに、三毛猫は、あなたが可愛がってくれないことがわかり、あなたのもとから去ってしまいます。

あなたは、これと同じことをしているのではありませんか?

三毛猫に問題があったのではありません。

あなたが、三毛猫の可愛さを見ずに実体のない影ばかりを見てしまった、もう少し詳しく言えば、あなたが、影ばかりを見るように、自分の中に「癖」を作ってしまったことに気づいていない、そのことが問題なのです。

「怖れ」は、あなたのこころの中にあります。

「愛」も「ポジティブ」もそれだけでは解決にはならない

よくスピリチュアルな人たちは、「怖れ」について

「『愛』が問題を解決します」

「自分を愛し、ポジティブになることが解決につながります」

ということを言います。

それはそれで間違ってはいません。間違ってはいませんが、あまりにも途中の段階を端折り過ぎているため、こうした発言が、一般の人から見ると「突拍子も無いことを言う人々だ」という評価する原因になっています。

では、その段階の手始めとして、一体何をすればいいのでしょうか?

もしかしたら、何か特別なことをしなければならないと、あなたが思っているかもしれませんが、そんな特別なことなど必要ありません。

自分に「なぜ?」と訊いてください。

私たちは、何か分からないことがあったら、詳しい誰かに聞くことは当たり前にできるのに、自分自身のことを、自分について一番詳しい自分自身にどうして尋ねないのでしょうか?

「なぜ自分は今こう感じているのだろうか?」

それをきっかけにして 

「同じように感じたことは今までになかっただろうか?」

「もしあったとしたら、それはいつのことだろうか?」

「あの時の自分は、一体どんな感じ方をしていたのか?」

自分自身に訊くべきことはたくさん出てくるはずですが、自分自身に訊いたことはありますか?

あなたの人生を生きるために

 

私たちは、あまりにも日常を忙しく過ごしているために、自分自身について振り返る時間を持つことができません。

というよりも、自分自身を振り返ることを避けていると言ったほうが良いでしょうか。

テレビ、インターネットなど様々な媒体に囲まれ、洪水にように押し寄せてくる情報に流され、私たちは周囲のことばかりに気を取られて時間を過ごしてしまいます。

そうして気づいたときには1年があっという間に過ぎ、自分自身は何も変わらないという状態のままで、後悔だけが先に立ってしまう。

そんなことをいつまで繰り返すのでしょうか。

もう、あなたが生きたい道を進む時が来たのではありませんか。

「怖れ」と向き合うことからそれを始めましょう。