セルフ・セラピー・カード、11番目のカードは「犠牲」です。

「犠牲」と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?

事件や事故で、何ら落ち度のない人が見ず知らずの誰かの愚かな行為によって、あるいは戦争で、一部の権力者の利益を確保するためだけに命を落としてしまう、そうしたことを思い浮かべるのではないでしょうか。

それも「犠牲」です。

ただし、ここでいう「犠牲」は大きく異なります。

ここでいう「犠牲」とは、誰かや何かのために、陰ながら自分で苦労をすべて引き受けることにより、その誰かや何かに認めてもらおうとすることを言います。しかも、認めてもらえるかどうかは分からないのに自分を犠牲にし続ける。

その「犠牲」的な行動が、次第にあなたを苦しめていきます。

あなただけ我慢しても状況はもっと悪くなる

あなたはこう思っていることでしょう。

「私さえ我慢して、あの人のために出来ることを何でもしてあげれば、上手くいく」

「私さえ耐えぬくことができれば、あの人に認めてもらえるかもしれない」

あの人に認めてもらうためにどんな苦労でも引き受けて、あなたが本当にしたいことがあるにもかかわらず、それを放っておいて我慢し耐えています。

最初はそれで上手くいったかもしれません。

たとえ、あの人があなたの我慢や踏ん張りを知らなくても、あなたが犠牲になることで、あの人の助けになっていたことに満足できたでしょう。

しかし、あなた自身はどんどん消耗していきます。

そのうち、あなたの生活にまで影響をおよぼすようになり、あなたの生活を維持することが難しくなっていきます。

消耗しているにもかかわらず、あなたはまだ我慢しようとしています。あなたの苦しさ・辛さを誰にも打ち明けることなく、必死に耐えています。

あなたは気づいていません。

「犠牲」の裏では、相手に対する「批判」や「恨み」がどんどん溜まっていることに。

その思いが、更に状況を悪くしていることに。

立ち止まってあなた自身を見てみる

状況が悪くなっていても、あなたは今までと同じことを続けようとします。なぜなら、あまりにも苦しい状況においてもなお相手に対して「期待」しているからです。

「いつかは気づいてもらえるかもしれない」

「きっと気づいて私のことを認めてくれるはずだ」

相手の評価にすべてを「依存」している状態です。あなた自身の価値を、相手が認めるか否かを基準にしている状態です。

あなたの目は、相手だけを見ています。

反対に、あなた自身は一体どこへ行ってしまったのでしょうか?

もしかしたら、あなたは今の状況に満足しているかもしれませんが、周りの人から見たら自分自身が一体どのように映るのか、考えてみたことはありますか?

あなた自身を見てください。

あなたは、自分が以前より幸せな状態になっていますか?

あなたは、「自分はこの先こうありたい」というイメージに近づいていますか?

今の質問を自分に対して問いかけてみてください。

もし、少しでも言葉に詰まってしまうのであれば、それは、あなたが心から望むものではありません。頭で考えた偽りの幸せと言わざるを得ません。

もう「犠牲」は止めにして、あなたの望む人生を具体的に描き始めませんか?

そして、自分の足で進みたい方向へ一歩を踏み出してみませんか?

あなたの人生を生きるときが来ています。