セルフ・セラピー・カード、12番目のカードは「自立」です。

あなたは、自分のしていることを他の誰かに任せることができますか?

あなたは、「自分でやったほうが結局早い」と思い込んでいませんか?

あなたは、自分が苦しくて仕方ないときに、大切な人に打ち明けることができますか?

冒頭なのに、質問ばかりで驚いたかもしれません。ただ、あなたがこの質問にすぐ答えることができたかどうか、少し前の時間を思い出してみてください。

仮に、言葉に詰まってしまう、あるいは質問に反発したくなったとしたら、あなたの状態はとても苦しいものである可能性が高いため気をつけなければなりません。

あなたが精神的に「自立」したのはいつからですか?

私たちは、生まれてから幼児期までは、完全に親に「依存」しなければならない状況にあります。自分でお金を稼いで生活できるわけではありませんから。

しかし、そうはいっても、精神的には幼児期から少しずつ「自立」し始めます。

「魔の2歳児、悪魔の3歳児、天使の4歳児」と言われるのがそれを示しています。2歳頃から始まる「イヤイヤ」は、自我が芽生え自分で意思決定をしたいという表れであり、「自立」への第一歩です。

このような、人が成長するに伴う自立は健全なものなので、何ら心配することはありません。どんなに「イヤイヤ」を繰り返す子どもも、4歳になる頃にはバランスが取れるようになります。

ですが、私の申し上げる「自立」は色合いがかなり異なります。

思春期までに、親が頼りない存在だった、大切な友達の裏切られたなど、身近で重要な存在である誰かとの信頼関係が一瞬で崩壊することを経験したとき、人は「自立」へ向かいやすくなります。

たとえ、小学校へ上る前の幼い子どもでも、無意識にこう感じることがあります。

「もう独りで生きていくしかない」

例えば、「手のかからない子」と一般的に言われているお子さんは、生活は親に依存しているかもしれませんが、精神的に自立するのが早いため、親の手を借りることを求めないようになっていきます。

「自立」した時期が長ければ長いほど難しくなる

精神的に「自立」しているとき、自分自身の感情については極めて鈍感になっていきます。

なぜなら、仮に感情を感じて涙を流してしまったとき、今まで築いてきた「しっかりしている自分」「どんなことにも対処できる自分」という、自分の持っている「自分像」が崩壊してしまうからです。

ですから、どんなに辛いことがあっても、人の前では笑顔でいることが「当たり前」になり、親しい友人にさえも悩んでいる姿を見せることはありません。

それで、確かにいい人間関係を築くことは出来るかもしれません。

「頼りがいのあるいいヤツ」と思ってもらえるかもしれません。

しかし、あなたの中にある小さな弱い子どもの部分は、誰からも見向きされること無く、いつまでも放っておかれたままです。

あなた以外に、一体誰が「小さな弱い子どもの部分」を見つけることが出来るでしょうか。あなたしか抱きしめてあげることはできません。

あなたの中にある「小さな弱い子どもの部分」を放っておく時間が長くなればなるほど、あなたは苦しみの中に居続けることになります。

あなたの中にある「小さな弱い子どもの部分」を、誰かに見せることができたとき、あなたはやっと心から自由を感じられるようになります。

そのときは「今」かもしれません。