セルフ・セラピー・カード、13番目のカードは「執着」です。

あなたには「手放せないもの」がありますか?

私にはあります。

小学生の時に母親から買ってもらった巾着袋です。可愛らしいチョロQみたいな車のイラストが入っている巾着袋です。

今まで親に買ってもらったもの、自分で買ったものの中で一番長く持っているのではないでしょうか。何故か捨てられずに今まで持っています。

愛着がある物を捨てられずに大切に持っていることはよくあることです。

しかし、特に自分があまりにも大切にしている人に対する歪んだ「思い」は、あなたの知らない間に「執着」になってしまいます。

「執着」するのはあなた自身しか見ていないから

誰かがあなたにとってあまりにも大切な存在であると、あなたが思い込んでしまったとき、その人が目の前から居なくなることを想像することすら恐ろしくなります。

「そばにいてほしい」

その一念で、大切な人を自分の目の届くところに置いておこうとします。

相手のことを何でも知ろうとして、普通ならやらないようなことまでするようになります。

実際には、「行動に口出しをする」「メールやLINEをチェックする」「職場の知り合いに様子を聞く」など徐々にエスカレートしていきます。

そして、大切な人をコントロールしようとします。

しかし、相手も人です。

仮に、愛し合っている男女であったとしても、各々の行動範囲、各々の持っている世界があって、それは決して同じになることはありません。

それぞれの世界を完全に理解することはできません。

なのに、大切な人のすべてをコントロールしようとして手を尽くします。そうしているうちに、相手はあなたの前では自分を見せようとしなくなり、以前は持っていたはずの魅力をどんどん失っていきます。

実際は、失ったのではなく、あなたと相手の距離があまりにも近くなってしまったので、相手は自由を失ってしまったのです。

自由を失ったとき、魅力がなくなってしまったように見えるだけです。

自分の世界を充実させていくことが大切

あなたはいつの間にか、「相手が自分のものである」ことだけに価値を見出すようになり、自分が大切にしていたもの、自分が欲しかったものを忘れてしまいました。

その人に会う前、あなたは一体何を大切にしていたのか今でも覚えていますか。もしかしたら覚えていないかもしれません。

やりたい仕事を一生懸命頑張っていたのでしょうか?

好きな趣味に思う存分楽しんで、多くの仲間に囲まれていたのでしょうか?

「何のために」あなたの大切な時間を使っていたのですか?

確かに、目の前にいるその人は、あなたにとって掛け替えのない人なのかもしれませんが、その人にもその人の人生があります。

あなたは、その大切な人の人生を大切にしたくはないのでしょうか?

そんなことはありませんよね?

であれば、あなたが自分の世界を充実させていくこと、相手が相手の世界を充実させていくことに視点を変えてみてください。

あなたも相手も、以前より充実した人生を送っているからこそ、より魅力的になってお互いの目の前にいる、その姿を想像してみてください。

どんなに心躍ることでしょう。

そうした心持ちになっているとき、「執着」は自然とあなたの中から消えていることでしょう。