セルフ・セラピー・カード、14番目のカードは「コントロール」です。

私たちは成長する中で

「なぜ、お父さん(お母さん)は、私の言うことを受け入れてくれないんだろう」

「なぜ、あの上司は、こんな非効率的なことばかりを私たち部下に要求するんだろう」

などのように、「誰かが自分の思う通りに動いてくれない」ことに腹を立て、どうしたら自分の思い通りに動いてくれるのかを考えるようになることがあります。

もちろん、あなたの思っていること・言っていることが「正論」である場合もあるでしょう。

しかし、その「正論」は常に正しいとは限らず、「正論」を通したいから人を自分の思い通りに動かす、それが本当にあなたのしたいことなのでしょうか。

「コントロール」したくなってしまうのは

「コントロール」とは、「誰かが他の誰かのことを意図的に動かそうとすること」と一般的には思われています。

例えば、親が子供に対して、こんな言葉を言うことがあります。

「ほら、もっと早く歩きなさい!」

「そんなに泣いても、買ってあげないよ!!」

一見「躾」のように思うかもしれませんが、躾とは似て非なるものです。躾をするために叱っているのではありません。

子どものためというよりも、実は親が自分の都合に子どもを合わせたいから怒っています。これがコントロールです。

一方、こんな「コントロール」もあります。

例えば、子どもがイジメに遭っていたのに、親はそれに全く気づいていないとします。

そのため、子どもは不登校になり、ひきこもるようになってしまった。子どもは、学校や教師、クラスメイトに対する不信感ももちろんありますが、それ以上に親に対する不信感が強くなっています。

なぜなら、親が自分の気持ちを理解しようとせず、学校に行かせようとするからです。

「私のことを何も分かってない!!」

そうです。

子どもは、学校に行かないということで、学校や教師・クラスメイトに対して、そして何よりも親に対して「罪悪感」を常に感じさせるという「コントロール」をしているのです。

「コントロール」の正体

コントロールは、誰かを自分の思うとおりに動かそうとするだけでなく、自分が何もしないということにより相手に「罪悪感」を抱かせることで、感情を支配することも含みます。

でも、ここであなたに考えていただきたいことがあります。

コントロールされる側が幸せでないことは十分想像することができますが、コントロールすることで、コントロールする側は幸せになっているのでしょうか?

先程の例で言えば、子どもを怒る親、ひきこもってしまった子どものことです。

そうです。

コントロールする側も、決して幸せにはなれません。

「コントロール」は、誰かをコントロールすることで自分の欲求や感情を満たそうとすることですが、結局は自分で自分を幸せになれない状況へと動かしてコントロールしています。

それでも、あなたは誰かをコントロールしようとしたいのですか?

それよりも、自分も、あなたの大切な人たちも自由にして、幸せになることを選びませんか?