セルフ・セラピー・カード、2番目のカードは「復讐」です。

誰かからいじめや何か酷いことをされたとき、あなたはこう思ったことはありませんか?

「あいつを殺してやりたい」

「何で私がこんなことをされないといけないの?」

「絶対に許さないから!」

こんな気持ちを抱いた瞬間、あなたは「復讐」をし始めます。

復讐を辞書で調べると「敵討ちをする」「仕返しをする」と出てきます。つまり、自分や自分の属している集団に対して危害を加えた相手あるいは相手の集団に対して、同じような危害を加えることを言います。

復讐の仕方として普通に考えるのは、相手に対して直接・間接を問わず攻撃することです。

「やられたらやり返す」

とても単純な方法です。いじめた相手に対してケンカを仕掛ける、ケンカで勝てるくらい強くなりたいと思うかも知れません。

ただ、それでは本当の意味での「復讐」にはなりません。

無意識に自分へ向けられた矛先

「やられたらやり返す」

相手が他人であったり、単なる知り合い程度であれば、私たちは想像以上に攻撃的になることができます。

ところが、親しい相手になると話は別です。

例えば、あなたが女性だとして、父親に対して強い怒りを持っていたとします。幼少期・思春期に自分の行動に干渉され、友達や彼氏についてあれこれ文句を言われ、時に関係を壊されたこともあるとします。

相手が嫌いで憎たらしい誰かであれば攻撃できるのですが、相手は父親です。どんなに憎んでいても、どんなに嫌いでも、子の親に対する気持ちは、簡単に割り切れるものではありません。

そんなとき、あなたは無意識にこう思ってしまうのです。

「自分がもっと不幸になれば、お父さんは気づくかもしれない」

そうです。

自分が不幸になることで親であるお父さんを苦しめる、それが、お父さんに対する最も効果的な「復讐」だと思い込んでしまうのです。

本来、復讐の矛先はお父さんに対して向けられるはずでした。

しかし、その矛先が、いつの間にか自分自身に向けられてしまうのです。そこからあなたは、自分が不幸になるように、自分がもっと辛く苦しむような行動を選ぶようになります。

例えば、友達から旅行のお誘いがあっても「忙しいからまた今度」と言って断り続け、そのうち友達からも誘いが来なくなる。素敵な男性と知り合っても、つい自分が嫌われるような言動をしてしまい、関係が終わってしまう。

あなたもそんな行動をしたことはありませんか?

気がつくと、自分の周りには誰もいなくなって、休日も一人寂しく過ごす時間が多くなる。自分がそんな状態になっても、家に帰ればお父さんは普段のまま。

そこで初めて気づきます。

「何やってんだろう、私。」  

「自分がもっと不幸になれば、お父さんは自分のしたことに気づくかもしれない」

と期待して、あなたは、あなた自身を不幸にするような選択をしてきました。

「これだけ自分が不幸になったんだから、きっと気づくはず」

しかし、その期待は見事に打ち破られます。本人は全く気づいていません。「自分の今までしてきたことはお父さんに対する復讐のためである」ことなど。

最大の「復讐」とは?

では、一体何が「復讐」になるのでしょうか?

今までは、あなた自身を「不幸」にすることが「復讐」だと思い込んできました。自分自身を不幸にして、追い詰められるところまで追い詰めてみました。

でも、結局上手くいきませんでした。

ならば、まずしなければならないのは、自分で自分を不幸にしていることに気づくこと、そして、一旦立ち止まり「私が求めるいるのは何だろう?」と考えてみることです。

以前諦めてしまったことを再び始めることでしょうか。行ってみたかった土地を訪れることでしょうか。あなたの心のアンテナを再び動かしてみてください。見つかったら行動することです。

それが「幸せ」を選ぶということに繋がります。

「そうは言っても、そんなに簡単に幸せになれるはずがないよ!」

あなたがそう思われるのは何ら不思議なことではありませんが、ひとつ考えていただきたいことがあります。

「あなたの思い描く『幸せ』の定義とは、一体何ですか?」

イメージなんて生ぬるいことは言いません。言葉にできないイメージは無いことと同じです。あなたの口から説明できるくらい具体的に書き出してみましょう。

大切なのは、些細なことだからと無視しないことです。どんなものであれ、本当にあなたの好きなもの・手に入れたいこと、その名前(名称)、数字、とにかく具体的に書き出すのです。

例えば、普段の生活の中で、あなたは自分が本当に欲しいと思って手に入れたものに囲まれていますか? 

文房具ひとつ、食器ひとつ、「安いからこれでいい」と思って買っていませんか?

たとえ安くても、あなたが「本当に手に入れたい」と思って買っているのであれば、それはあなたの幸せにつながっていると言えるでしょう。

しかし、私の問いに答えることを少しでも迷ったのであれば、あなたが持っているそれは、自分の「本当に手に入れたい」ものではありません。

あなたが「本当に手に入れたい」もの

そこから始めてみてはいかがですか?