セルフ・セラピー・カード、26番目のカードは「許し」です。

「許し」と聞いたとき、あなたは何を思うでしょうか。

おそらく多くの方が、こう思われるのではないでしょうか。

「あんな奴を許せるわけがないのに、なんで許さなといけないんだ!」

そう思われるのは何ら不思議なことではありません。あれだけ酷いことをされたのに、自分の方から許すことなんてできない、それが人情というものです。

もちろん、「許し」というからには、自分以外の誰かを許すという意味も含まれています。

でも、本当はそれだけではありません。

あなたが許せないと思う一方で

今でもあなたは相手のことを許せないでいます。

では、許せないと思われている相手のほうは、あなたに許さないと思われていることに気づいているのでしょうか?

相手に対してハッキリ「あなたは許せない」と断言している場合は、勿論気づいているでしょう。

しかし、面と向かって「許せない」と言えないのが、私たち日本人です。

あなたがハッキリ示していない限り、相手はあなたに「許さない」と思われていることすら気づいていないでしょう。

そして、あなたに対してしたことなど忘れて、普通に日常生活を送っているはずです。

もし、あなたがそんな相手の様子を見かけることがあれば、さらに「許せない」という思いが募っていくかもしれません。

でも、それは、あなたのためになるのでしょうか。

「許せない」という思いがあなたの心と体を蝕んでいることに、あなたは気づいているでしょうか。

思いを抱えたままでは自分を傷つけるだけ

「許せない」という思いは、次第にあなたの心と体を蝕んでいきます。

何か気に障ることが起こると、その別の相手に、許せない「アイツ」の姿を無意識に映し出して、あなたは怒り始めます。

周囲から見ると、なぜそこまで怒っているのかが全然分かりません。

ですが、あなたは許せない「アイツ」への怒りも含めて、目の前にいる別の相手にすべてぶつけてしまいます。

気づいたときにはとことん追い詰めてしまい、その別の相手を傷つけてしまった。

そして、自己嫌悪に陥っていく、そういう悪循環が起こり始めます。

そこまでしてしまったあなたを、もし客観的に見ることができたら、あなたはどのような気持ちになりますか。

本当に許すべきは「自分自身」

そこまで傷ついてしまったあなた、もしかしたら周囲の人達は理解してくれないかもしれません。

そうなったとき、理解してあげられるのはあなた自身しかいません。

そこまで傷ついてしまっても、ずっと耐えてきたあなた自身のことを受け入れ、認めてあげることはできますか?

「私は素晴らしい!」

なんてアファメーションなど唱える必要はありません。

「これも自分にとって必要なことだったんだ」

なんて無理矢理ポジティブシンキングにしようとしなくてもいいんです。

そんなことをしたら、返って辛くなるだけです。

傷ついてしまったあなた自身を、感じてあげてください。

あなた自身のことを許せるようになっていくはずですから。