セルフ・セラピー・カード、28番目のカードは「信頼」です。

信頼という言葉を使うとき、私たちは「相手を信頼する」とは言いますが「自分を信頼する」とはあまり言いません。どちらかと言えば「自信がある(ない)」という言葉を使います。

目の前にいる相手が信頼に足る人物なのかどうか、それはそれでとても重要ですが、ここでは扱いません。それよりも重要なのは「自信がある(ない)」という言葉を一体いつから使い始めたのか、ということです。

私たちは、いつ「自信」というものを得ていたのか分からないのに、あたかも失っているかのように話してしまいます。これって、とても不思議なことではありませんか?

「自信」の有無を意識してしまうのは

「自信がない」というとき、それは「(自分の)才能・能力・存在」と「経験・スキル」とに分けて考えなければならないはずなのに、私たちはそれをごちゃ混ぜにしているために、必要以上に自分自身を貶めてしまっています。

例えば、甲子園を目指して厳しい練習を積んだはずなのに、予選で負けてしまったとします。

野球などの球技は、相手より点を多く取る、あるいは相手より失点を抑えることができれば勝つことの出来るゲームです。多く点を取り失点を抑えるためのやり方は「経験・スキル」に左右されてしまいます。

要は、ミスを多くしたほうが負けるのです。

ミスを少なくするやり方は「経験・スキル」を積むことではじめて分かることが多いので、負けた時に「こんな練習をしておけばよかった」と思うのは必然のことです。

逆説的に言えば、「経験・スキル」を最初から効率よく積むことができれば勝つ可能性は限りなく広がっていきます。

ところが、多くの人は負けた原因を自分の才能のせいにして諦めてしまいます。「相手は強豪校だから、最初からモノが違うんだよ」というように。

才能や能力というものは、いつ、どのような形で開花するかは誰にもわかりません。にもかかわらず、諦めてしまうことで、その後同じような場面に出くわした時に「自信がない」と言って同じように諦めてしまう、もったいないことです。

本当に自信のある人は

「成功者」と言われる人たちの言動を見ていると、ある特徴があることに気づきます。

それは、彼らの立ち居振る舞いから「自信」が感じられるにもかかわらず、彼らは「自信」と言うもの自体を全く意識していないということです。

彼らの思考回路は「興味があるものは、成功するか分からなくてもとりあえずやってみよう」「やって駄目だったら別のものを探せばいい」というものです。

つまり、それまでに築き上げてきた経験・スキルで新しいことをはじめて、それで上手く行けば継続していき、駄目だったら一旦引いて、新たな経験やスキルを得るかどうか考えるという、ごくシンプルな発想です。

彼らは、自分の能力や才能を全く疑っておらず、自分の経験やスキルが新しいことに対応できるかどうかを見ています。

だから、何度でも新しいことにチャレンジして、必ず成功をおさめることが出来るのです。