セルフ・セラピー・カード、5番目のカードは「期待」です。

私たちは、よくこんな風に考えることがあります。

「もし宝くじが当たったら、もっといい生活ができるし、こんなにあくせく仕事をしなくて済むのに」

と宝くじが当たることを期待して、発売されるたびに購入する。宝くじを買うことが悪いことというわけでもありませんし、もっと楽に生きたいと願う事も悪いことではありません。

しかし、例えば、あなたが女性であるとして、このような期待を持っているとしたら話は変わってきます。

「結婚する前はあんなに優しくしてくれたのに、一緒に生活を始めた途端、私のことをまるで家政婦のように扱いだした。彼さえ変わってくれれば結婚生活はうまくいくのに!」

誰かや何かに「期待」するのは

上の例のように、あなたが誰かや何かに「期待」してしまうことは何ら不思議なことではありません。

「こうなってほしい」と願うことは、それほど真剣に真摯に考えていることの表れですから、その思い自体を否定するものではありません。

しかし、誰かや何かに期待する気持ちの裏側には、あなたの気づいていない思いが隠れています。

一体何だと思いますか?

あなたの気づいていない思い、それは

「あなたが、自分の未来に期待することを諦めた」

言い換えれば、あなたの人生の主導権を期待する誰かや何かに引き渡してしまった、ということを表しているのです。

そうですよね。

「もし宝くじが当たったら」と思うことは、宝くじの当否にあなたの人生を委ねていることになります。

「もし夫が変わってくれたら」と思うことは、夫の態度にあなたの結婚生活を委ねていることになります。

そこにあなたはいません。あなたの存在は一体どこへ行ってしまったのでしょうか?

宝くじを買わなくても、あなた自身でお金を稼ぐ方法はあるはずなのに、あなたが変わることで夫婦生活が変わるはずなのに、それを考えようともしない。

不思議だとは思いませんか?

なぜ、自分から能動的に動かないで、自分以外の誰かや何かに変えてもらうことを期待してしまうのか。それは

「私はダメな人間で、幸せになる資格なんてないから、誰か(何か)に幸せにしてもらうしかない」

という「自己否定」が、あなたの心に隠れているからです。

こういうことを申し上げると

「別に、私は自分のことをダメだなんて思っていないし、一体どこに『自己否定』が隠れているんですか?」

とおっしゃるかもしれません。

では、逆にあなたへお尋ねします。

「あなたは、ご自身のことを、誰が何と言おうと好きだといい切れますか?」

「自己否定」から抜け出すために

「自分を愛そう」「あなたは愛されている」

自分自身についてポジティブに考えていれば大丈夫と、アファメーションを唱えたり、他人に自分の良いところを行ってもらうワークをする人たちがいます。

しかし、どんなにポジティブになっても、それは「自己否定」から目を逸らしているだけでしかありません。現実に戻ったとき、何も変わっていない人たちを私は数多く見てきました。

では、一体どうすればいいのでしょうか?

逆説的ですが、まず「自己否定」を受け入れてください。あなたは自分自身のことを好きでないと思っている、その事実があることを受け入れてください。

そして、意識的であれ無意識であれ「自己否定」をしているあなた自身に対する判断を止めてください。

あなたが判断した瞬間に「自己否定」は魔物に変わってしまいます。

「自己否定」を悪者にした瞬間、あなたはそれを意識の奥深くに追いやろうとします。「臭いものには蓋」をしようとします。

ですが、人は放っておけば必ずネガティブな方向へ考えるのです。そこで「臭いものには蓋」をしてしまったら、その「自己否定」はあらゆるところで徐々に影響を与え始めます。

だからこそ、一旦立ち止まり、判断することを止めて、「あなた自身が今どうしたいのか」「あなた自身がこれからどうなりたいのか」にフォーカスしてください。

そこが、スタートラインです。