ご相談を受けていると、こんなお話を伺うことがあります。

「お付き合いしているしている人がいるんですが、その他に私のことを大切にしてくれる人がいて、その人に惹かれてしまうんです。。」

「Aさんも、Bさんも、いいところがあってどちらとお付き合いしてもいいような気がして選べないんです。」

主に女性からこういうお話が出ることが多いのですが、お話を聴いていると、確かに客観的に見ても魅力的な方なので、頷ける話ではあります。

パートナーに関することだけでなく、何かの選択を迫られているとき『AもBも選べない』という状況になることがあります。

周りから見れば「贅沢な悩み」だと言わんばかりに思われ、羨ましがられることかもしれません。

しかし、心の世界から見ると、どちらかを選べないという状況はあまり好ましいものではありません。

選べない?or決まっている?

上のような状況にあるというとき、大きく2つの場合に分かれます。

一つは、いずれのパートナー候補も各々魅力的な部分を持っているので、純粋にどちらかを選べない状況になっているとき、これを「A」とします。

もう一つは、内心では答えが決まっているにもかかわらず、自分で結論を出すことを躊躇っているまま時間がすぎているとき、これを「B」とします。

まず、Aの場合です。

なぜ、それほど魅力的な人があなたの前に現れているのに、あなたはどちらも選べないのでしょうか?

一般的に考えたら、「どっちでも選べばいいじゃん」と思うかもしれません。

しかし、あなたには選べません。その理由を訊かれたところで、明確な理由はなく「何となく」としか言いようがないのでしょう。

「言葉に出来ない」ということは、言葉にするまでもなく、あなたはこう感じているのではありませんか?

「どちらも違う」

それが答えです。

明確な理由があるならば、言葉にして説明できるはずです。例えば「約束の直前になってキャンセルすることが多くて信用できない」など、ささいなことであっても理由を言えるはずです。

しかし、それができない。

かといって、どちらについても選ぶべき明確な理由を説明できないし、現実に選ぶことができていない。

ここまで来ると、心の問題という意味も勿論ありますが、人の本能として、DNAレベルで、その相手とは生活していけないということを感じている、と考えざるを得なくなります。

その「感じ」がすべてを物語っています。

選ばないとすべてを失う

では、Bの場合はどうなのでしょうか?

あなたの心の中ではどちらを選ぶのか決まっているにもかかわらず、それでも選ばないという状態になっているとき、考えられることは一つです。

あなたが意識していると否とにかかわらず、あなたは相手に対してこう要求しています。

「私が選ぶ、その理由となるものを私に見せてほしい」

そうです。あなたは相手を試しているのです。

あなたが自分の心を見せるよりも先に、相手に対して、自分が選ぶだけの根拠を見せろと言っているのと同じです。

あなたと相手との間で、「愛している」という気持ちを先に見せたほうが「負け」という競争でもしているのでしょうか?

あるいは、あなたが先に自分の心の内を見せて、相手に「NO」を言われてしまうのが怖いのでしょうか?

でなければ、99.999%大丈夫だと言える状況なのに、万が一の0.001%の可能性を信頼しているのでしょうか?

いずれの場合であったとしても、今の状況は、あなたにとって乗り越えるべき「試練」であるということができます。

あなたの思いは、必ず相手に伝わります。

あなたが自分の思いを伝えなければ、一緒に歩んでいこうと思っている異性であっても、あなたの気持ちが分からなくなり去っていきます。

そして、もう一人も、あなたの思いを感じることができずに、あなたのもとから去っていくでしょう。

そうならないうちに、あなたの中にある「怖れ」をみつめ、乗り越えてはみませんか?