私がTrue Counselorとして活動を始めるまでに、恋愛指南本・心理テクニック本の類を数多く読んできました。

なぜなら、悩みを抱えている人が何を求めているのか、本の著者はその悩みに答えようとしているのかを調べるためです。

時には、友人から進められて読んだこともあります。特に女性が手に取る恋愛指南本については、どんな本が読まれているか分からず、教えてもらいました。

読んでみると、確かに役に立つかもしれないと思わせる内容になっています。

「書き方がうまいな」

と思わず引き込まれそうになり、ファンになってしまいそうになったこともありました。

ただ、それだけ多くの指南本やテクニック本が出版されているにもかかわらず、Amazonなどのレビューを見ると「面白かった」「勉強になる」という声ばかりです。

「面白かった」「勉強になる」というのは、知識として知ることができたという意味でしかありません。

現実に試して、劇的に変わったという声が、レビューに掲載されているのをほとんど見たことがありません。

つまり、話としては面白いけど役に立つことはほんの一握り、あるいは全く無いというのが現実です。

恋愛指南本が見落す大前提

「こうすれば女性の心をつかむことができます」

「パートナーを自分の思うように扱うためには◯◯することが必要です」

「理想のパートナーを引き寄せるためには、△△な場所へ行き◇◇な振る舞いをしなさい」

こんなふうに、恋愛指南本などでは「いかに異性をコントロールするか」という視点から書かれていることがほとんどです。

しかし、自分以外の人間を、特に生涯のパートナーとなってくれるであろう異性を「コントロール」しようと考えている時点で問題です。

あなたは、自分の意のままに従ってくれる存在を求めているのですか?

あなた自身が才能を発揮して輝き、人生を謳歌するために、互いに支え合う存在を求めているのですか?

もし後者であるならば、これから言うことをしっかりと心で理解しなければなりません。

おそらく、あなたは「そんなこと当たり前でしょ!」と言うかもしれません。

でも、知っていることと、実際にできていることとの間には天と地ほどの開きがあります。

その大前提とは

「あなたと相手は、全く別の人間である」

ということです。

どうですか?

思ってしまったのではありませんか?「そんなのわかってるよ!」と。

もし思ってしまったとしても、別に恥じることはありません。それが一般的な反応です。多くの人が「当たり前」にしてしまう反応なのですから。

相手を変えようとするのは傲慢

なぜ、相手をコントロールしたいと思うのでしょうか?

確かに、相手が自分の思うように動いてくれた、想像していたとおりの言葉を自分にかけてくれた、その瞬間はうれしくなるかもしれません。

でも、自分にコントロールされた相手に、魅力を感じ続けられますか?

あなたは、きっと近い将来、相手に魅力を感じなくなるでしょう。自分の思う通りに動くのであれば、ロボットと何ら変わらないのですから。

・・・見方を変えましょう。

自分は何も変わろうとしないのに、相手が自分の思うとおりにしてくれるよう仕向ける。

これってとても傲慢なことだとは思いませんか?

自分では何もリスクを取らず、相手にばかりリスクを要求して、その果実だけを自分が得ようとしているのです。

仮に、果実を得られたとして、あなたはそれだけで満足できるのか、おそらく満足できなくなることでしょう。

そして、また同じことを繰り返す。

相手も馬鹿じゃありません。あなたのやり方に気づくときは遅かれ早かれやってきます。

コントロールしようとするあなたに、相手は魅力を感じるでしょうか?感じるとは到底思えません。

あなたのやり方に相手が気づいたとき、あなたが失うのは相手の愛情だけではありません。

あなたのやり方を知ってしまった周囲の人達は、あなたのもとから去っていくでしょう。

それでも、あなたのやり方にこだわるのか、選ぶのはあなた、あなた次第です。