お悩みの中でも、仕事に関する悩みは他のものとは違う部分があります。

人と人との関係性、例えば親子関係であれば、お子さんの問題というよりもお父さん・お母さんの「在り方」が重要になってくるということは、以前からお話しています。

なぜなら、お子さんは親御さんの在り方を映し出す「鏡」であるといえるからです。

一方で、仕事に関すること、例えば起業や独立に関するお悩みの場合、あなた自身の「在り方」に関する見方が少し違ったものになります。

私たちは「正しいこと」「確信が持てること」を求める傾向にあります。

例えば、こんなことを言う人がいます。

「彼(彼女)が私に好意を持っていると確信できたら、告白する」

「独立して成功すると確信の持てる方法が見つかったら、独立する」

「その食べ物の効果が科学的に正しいと判明したら、買ってみる」

でも、その「正しさ」や「確信」が確かになる日はいつになるのでしょうか?

特に、起業や独立となると、一旦走り出したら「考えるために」止めることは難しくなります。

また、あなたの「正しさ」や「確信」の基準が、これから先も同じだといえるのでしょうか?

そんなことをしていたら、時間だけが過ぎていきます。

動いてはじめて分かること

成功すると確信できる方法とは一体どうしたら分かるのでしょうか?

あなたが何もせずに、ネットなどの情報を毎日見続けていれば分かるのでしょうか?

そうではありません。

実際に試しもせずに事の善し悪しがわかるのであれば、それは人の能力を超えた何かがあると言わざるを得ません。

しかし、私たちにはそんな能力はありません。

「これをやってみよう」

と何度も試して失敗して学び、改良を重ねて、時には一から始める覚悟をして、その行動の積み重ねをしていってはじめて「成功するためのエッセンス」を感じ取ることが出来ます。

そして、そのエッセンスをしっかり言語化して、再現性を持つようになってはじめて「ノウハウ」と呼ぶことが出来ます。

その「ノウハウ」を構築できるようになるまでは、決して歩みを止めることは出来ません。

止めることが出来ないのです。

となると、「考えるために止まる」ことなど不可能であるということを、お分かりいただけるでしょうか。

特に、起業や独立となると、悩みを抱えているからといって止まってしまうことは、ビジネスの終わりを意味することにもなりかねません。

だからこそ、悩みを持っていても、試行錯誤しながら進むしか方法はなくなってきます。

分かってくるから楽しくなる

「止めることが出来ない」

それは、「義務」や「必要」から止められないのではありません。

そのエッセンスを掴むことができた瞬間の、何とも言えない感覚を味わってしまったからこそ、止めたくなくなるのです。

たとえ、その感覚が周りから見れば小さなものであったとしても、試行錯誤してきた本人にとっては、万感の思いがこもった瞬間です。

「自分が場をコントロールして、望む結果を一定程度必ず達成することができる」

この魅力を見つけてしまったら、どんどんやりたくなるのです。

自分の商品やサービスを改善するだけではなく、いかに自然に相手に「買ってもらう」「買われてしまう」という状況を作り出すのか、それを考えるのが楽しくなってきます。

「優れたマーケティングはセールスを不要にする」

ドラッカーの有名な言葉ですが、この意味をしっかり理解している人はあまりいません。

マーケティングとは、購買層を割り出して効果的な広告宣伝を打つ、ということだと一般的に思われていますが、それではセールスを不要にすることはできません。

買うのは「人」です。

人には「心」があります。

人の心は、イメージやベネフィットだけでは動きません。

人の心にどのように働きかけるのかがマーケティングの「肝」になるということに、一体どれだけの人が気づいているのでしょうか。

それに気づくためには、まずは、自分自身の心と向き合うことが大切です。

だからこそ「在り方」が重要になるのです。