「あの上司とは馬が合わない」

「同僚のアイツを見ているとやる気がしなくなってくる」

そんなことを思ったことはありませんか?

私も以前そう思ったことがあります。

あなた自身について向き合うとき、家族との関係について見つめ直す必要があるのは当然です。

ただ、社会人になると、家族との時間よりも職場で過ごす時間のほうが圧倒的に長くなります。

ということは、あなたと家族との関係性を見るよりも、職場での人間関係を見たほうがあなた自身と向き合う良いきっかけになることのほうが必然的に多くなります。

その思いは今感じているものではない

例えば、上司が普段から強圧的に接してくる人で、仕事のやり方にいつも口出ししてくる人だったとします。

そんな上司であったとしても

「またいつものが始まったよ」

と気にすることなく、仕事をすすめることのできる人もいれば、反対に

「ちゃんと手順に従ってやっているのに、勝手にルールを作って押し付けんなよ!」

と怒りを感じてしまう人もいます。あるいは、

「また怒られてしまったらどうしよう」

と上司の顔ばかり気になってしまい、自分の仕事が全く進まなくなってしまう人もいます。

あなた自身は、上司に対してどのように感じながら仕事をしているのか考えてみたことはありますか?

上司の態度は何も変わらないはずなのに、それを見ている人によって感じ方が大きく異なっている、どうも上司の側に原因はないようです。

今「原因」といいましたが、上司の態度自体の良し悪しはここで論じることはありません。

大切なのは、あなたが今どのように感じているのか、なのですから。

本当は相手の向こうに誰かを見ている

断っておきますが、守護霊などという話ではありません。

上のように強権的な上司はなかなかお目に掛かれないかもしれませんが、上司や同僚がどのような性格であれ、本当にその人について判断しているのでしょうか?

もしかしたら、目の前の上司はただのきっかけにしか過ぎず、本当は別の誰かを見ているのかもしれません。

それが、ある程度近しい関係にあった人だとしたら、どうでしょうか?

その誰かとの関係性は、高い確率で今目の前にいる人との関係性に影響しています。

であるならば、目の前にいる人との関係性を云々したところで何ら関係性が変わらない可能性が高くなります。

本当に見るべきは、過去に会ったその人との関係性です。

その関係性の中で解きほぐされていない感情がある場合、似た人が現れるとその感情が刺激され、目の前にいる人を誤解してしまうことがあります。

目の前にいる人が、職場で重要な地位を占めている人だとしたら、その誤解を持ったまま接することは仕事を進めるうえで多大な影響を与えます。

だからこそ、多くの時間を過ごす職場の人間関係は、自分自身を見つめ直すためのカギになるのです。

あなたは一体誰を見ていますか?

あなたの置き忘れた感情は、あなたが気づいてあげなければ置き去りにされたままです。

あなたの見ている誰かが、今は住んでいる場所も知らない、あるいはもうこの世から去っているのだとしても、感情はあなたの中に眠っています。

あなたが心の中でその人と対話することが出来れば、そのときの感情を取り戻すことは難しくありません。

大切なのは、あなたが感情が誰との関係性の中で生まれたものなのか気づくことです。

気づくためには、あなた自身の心と向き合うことを続けることが必要です。

感情を取り戻すということは、そうした一歩を重ねた先にあります。